製品紹介 ベンタナ インフォーム Dual ISH HER2 キット

ベンタナ インフォーム Dual ISH HER2 キット

乳癌および胃癌の組織または細胞中のHER2遺伝子増幅の検出

ベンタナ独自の技術であるSilver in situ Hybridization法をベースとしたDual Color in situ Hybridization法により、腫瘍組織中のHER2遺伝子およびHER2遺伝子が局在する第17番染色体を、
黒色(HER2遺伝子)と赤色(第17番染色体)のシグナルとしてそれぞれ検出します。

製品特性

  • 光学顕微鏡下でのシグナル観察が可能
  • ベンタナ社の自動染色システムにより、シグナル検出までの全工程を自動化
  • 腫瘍組織の形態学的特徴とシグナルの同時観察を実現

反応原理(模式図)


反応原理(模式図)

標本上のHER2遺伝子および第17番染色体のセントロメアにジニトロフェノール(DNP)標識HER2 DNAプローブとジゴキシゲニン(DIG)標識Chromosome 17 DNA プローブとのカクテルプローブを同時にハイブリダイゼーションさせます。次に、抗DNP 抗体とペルオキシダーゼ(HRP)標識抗体を反応させると、標本上にDNP標識HER2 DNAプローブ-抗DNP ウサギモノクローナル抗体-HRP標識抗ウサギIgヤギ ポリクローナル抗体の結合物が形成されます。この結合物のHRPに酢酸銀(発色試薬A)、ハイドロキノン(発色試薬B)を過酸化水素(発色試薬C)とともに添加すると、酵素反応により標本上のHER2が黒色に染色されます。続いて、抗DIG抗体とアルカリフォスファターゼ(AP)標識抗体を反応させると、DIG標識Chr17 DNA プローブ-抗DIG マウスモノクローナル抗体-AP標識抗マウスIg ヤギポリクローナル抗体の結合物が形成されます。この結合物のAPに、ナフトールAS-TR(Naphthol試薬)、ファーストレッドKL塩(Fast Red試薬)を塩化マグネシウム(pHエンハンサー試薬)とともに添加すると、酵素反応により、標本上のChr17が赤色に染色されます。

従来法との相関

本法と従来法であるFISH法との相関性を検討したところ、乳癌組織132例において98.5%の一致率となり、良好な相関性が得られました。

 

キットの構成
商品コード: 109509

構成試薬 成分 分量
HER2 DNA
カクテル プローブ
1) ジニトロフェノール標識 HER2 DNA プローブ
(HER2 プローブ)
2) ジゴキシゲニン標識  Chr17 DNA プローブ
(Chr 17 プローブ)
10mL(50テスト)

*別売りのultraView SISH DNP キット(商品コード:109516)およびultraView Red ISH DIG キット(商品コード:109523)と一緒にご使用ください。



ultraView SISH DNP キット(別売り)* 100テスト
抗DNP抗体 抗ジニトロフェノール ウサギモノクローナル抗体 10mL
抗ジニトロフェノール
ウサギモノクローナル抗体
ペルオキシダーゼ標識
  抗ウサギIg ヤギポリクローナル抗体
10mL
発色試薬A 酢酸銀 20mL
発色試薬B ハイドロキノン 10mL
発色試薬C 過酸化水素 10mL

ultraView Red ISH DIG キット(別売り)* 100テスト
抗DIG抗体 抗ジゴキシゲニン マウスモノクローナル抗体 10mL
AP標識抗体 アルカリフォスファターゼ標識 抗マウスIg
ヤギポリクローナル抗体
10mL
pHエンハンサー試薬 塩化マグネシウム 20mL
Naphthol試薬 ナフトールAS-TR 10mL
Fast Red試薬 ファーストレッドKL塩 20mL

染色結果の判定

IHCで陽性を示した領域で20個の腫瘍細胞を観察し、Chr17(赤色)のシグナル総数に対するHER2(黒色)のシグナル総数の比を算出します。シグナル比が1.8未満を増幅なし、2.2以上を増幅ありと判定します。シグナル比1.8-2.2のものに関しては、境界域(Equivocal)とし、さらに20細胞のシグナルを追加で計測し、合計40細胞でのシグナル比を算出します。その結果、2.0以上を増幅あり、2.0未満を増幅なしと判定します。

各スコアの代表的染色像

胃癌
乳癌

増幅なし
シグナル比( 1.0 )

増幅なし
シグナル比( 1.1 )

増幅あり(中程度)
シグナル比( 2.5 )

増幅あり
シグナル比( 4.8 )

増幅あり(高度)
シグナル比( 9.9 )

増幅あり
シグナル比( 6.8 )

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社